第12代内閣総理大臣所信表明演説

白石顕治 — 2021/09/01

この度第12代内閣総理大臣に就任しました。白石顕治です。空想国会史上最も勢力の大きい会派を擁し、率いる内閣総理大臣としての責任を痛感しております。

まず、内閣総理大臣に3度就任するにあたりまして、かつて2月政変で有罪判決を受けた身でありながら、再び私を信任して下さった皆様、そしてそのような身でありながら献身的に支えて下さった多くの皆様に心から感謝を申し上げます。今の私があるのはひとえに皆様のおかげであり、皆様のご恩に精一杯報いるよう努力させていただきます。

空想国会は今、大きな危機に瀕しています。相次ぐ野党の不祥事は野党の勢力を大きく減少させることになり、その結果として世論派が躍進を遂げている状況にあります。

与野党のバランスが大きく崩れるということは、必然的に議論を尊ぶ、民主主義装置としての議会のあり方に疑問を生むことになります。私は、法学的な観点から民主主義を擁護するものとして、このような状況を坐視することはできません。

皆さん、衆議院選挙が終わった今、対立し続ける時代は終わりました。これからはこの歪な議会情勢を打破し、野党であっても空想国会を構成し盛り上げる、我々と対等な立場にある成員であると尊重し、分断から協調へと大きく舵を切らなければなりません。

私の内閣は約束いたします。まず、野党が復興し、我々与党に拮抗する勢力になるよう、空想国会でそれらの方針を妨害しようと試みる者を排除し、復興を支援する内閣にしていきます。

また空想国会を形作る最も重要な法案に関しても、この法案作成を手助けする部局を設置していきたいと思います。

空想国会の活性化。そして空想国会改革。これは歴代多くの内閣が看板として引っ提げてはいましたが、どの政権もこれを実現することはできませんでした。かつて私が政権を担当した第一次白石内閣を除いて。

我々は空想国会を活性化させる新たな試みを次々と打ち出していきます。まず、空想国会改革110番を復活させ、空想国会に対する意見を広く募ります。このフォームでは自身の所属する党などを書く欄も設け、どの党がどういう悩みを持っているかを把握することができます。

次に、内閣総理大臣室に何らかの手段で陳情を可能にするシステムを提供します。意見ではなく差し迫った陳情であれば、それは速やかに聴かれるべきであり、それは全てを介さず総理に直接伝えられるべきことです。

第三に、選挙制度に限らない、空想国会に新たなシステムを導入します。選挙前に公約として掲げた首相公選制については、空想国会の新たな目玉として議論を重ねていくべきものです。また現行の選挙制度についても、与野党がしっかりと戦えるように検討を重ねます。また選挙制度改革では実現し得ないビックバンについても、その新たなシステムをにはえるさん主導で制作しております。

第四に、法案でしっかりと戦える議会にしていくため、事務的な要素を大きく持っている規約について、その審議のあり方を再検討します。果たしてこれらの規約は本当に政策として議論される法案と同じ扱いで良いのか。規約とはどういうもので、どう作用するのかという原点から見つめ直し、今の空想国会にあったシステムにしていきます。

空想国会はご存知の通り、選挙を行い、政策を議論し、法案を組み上げるロールプレイングを楽しむコミュニティです。そのようなコミュニティにとって、内閣が主導して他のコミュニティと親書を交わしたり、果ては条約じみたものを締結するようなことは本旨と大きく逸脱しています。私の内閣で、今この場で明確に申し上げたいことは、かつてネット国会など外部のコミュニティで締結されたすべての合意事項は、空想国会の本旨から大きく逸脱したものであり、いかなる物であっても速やかに破棄するということです。

また以降、他のコミュニティに対して内閣が主導して関係を構築することはありません。本来他のコミュニティとの折衝は事務局が代表して行うものであり、それを逸脱して契約された全てのものは無効になるでしょう。ただこれは他のコミュニティと我々空想国会の個人同士がやり取りすることを禁止するものではありません。

私が目指す社会像は「与野党の議論が喚起され、良好な関係のもとに国会というロールプレイングを楽しむ」というものです。これからの政権任期は、第一党が仕切る内閣でも世論派が仕切る内閣でもありません。私白石顕治が責任を持って、白石顕治の内閣として、そして皆様の内閣として、上の所信表明演説にある内容を着々と履行していく次第であります。

空想国会法案データベース「f-Gov」

空想国会における法案をまとめたデータベース、f-Govです。